ステラファーマのBB
直近で当選しそうなIPOと言えば「ステラファーマ」があると思います。
しかし、内容を見るとIPOに多い、典型的な「赤字バイオ」ということで、気後れしてしまいます。
なぜ気後れしてしまうのか?
それは、過去を見ると公募割れした赤字バイオが何社もあるからです。
通常IPOと言えば、公募割れしない、もしくは公募割れしにくい。と言われていますので…
それが赤字バイオと言うだけで、途端に公募割れのリスクが高くなるのですから、気後れしてしまうということです。
そこで直近の赤字バイオの結果を見てみました。
直近の赤字バイオの初値
クリングルファーマ
・上場日 2020/12/28
・主幹事 野村証券
・公開株数 667,000
・公開価格 1,000円
・初値 1,480円
ファンペップ
・上場日 2020/12/25
・主幹事 SBI証券
・公開株数 3,150,600
・公開価格 650円
・初値 715円
両社ともに公募割れしていませんが、状況的にステラファーマより有利だった部分があると思います。
状況を考えると…
まず、現在の地合いと去年12月の地合いを考えると、今の方が地合い的に悪いと思います。
また、確かにファンペップは初値だけを見ると公募割れしていませんが、当初の予想公開価格は「820円」でした。
それを考えると実質的には公募割れしたと言えなくもない。
また、SBI証券が主幹事と言うことがあり、話題性が高かったのも功を奏したと思います。
クリングルファーマについては、公開株数が少なかったと言うことと、主幹事は野村証券でしたので、当初の予想通り公募割れはしませんでした。
こうして見るとステラファーマについては、不利だと思わずにはいられないかな。
比べてみると
上記の2社とステラファーマを比べると、まず公開株数が圧倒的に多いです。
ちなみに公開株数は「8,500,000」で、ファンペップの「2.5倍以上」になります。
さらに主幹事は「みずほ証券」ですので、野村のような誠意買いはないのかなと思います。
また、地合いも「片山ショック」からまだ復活してないと思いますので、そう言った状況も不利だと思います。
もしこの状況で起死回生を狙うなら、公開価格を大幅に下げて上場するしかないと思います。
もちろん値動きが激しいIPOなど、上場してみなければ結果はどうなるかわかりません。
とは言え、不利な状況がこれだけある中で、想定価格の510円以上で上場するのは、危険なのかなと思うわけです。
最後に
評価すべき点は、ステラファーマは確かに赤字バイオですが、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に使用される最新の薬品を扱っている。
また、想定価格は510円ですので、単価が安く買いが入りやすい状況は良いと思います。
とは言え、不利な状況には変わりはなく、さらに上場日は「三社同時上場」になりますので、資金の分散も気になります。
と言うことでいろいろ考え、私は「BB不参加」の予定でいますが、状況次第では参加するかもしれません。
それは、今後上場するIPOの初値が予想以上に上がり地合いが好転したとか、公開価格が大幅に下がり手が出しやすい状況になったとか…
もしくは、周りの評判や評価などを見て、BBに参加したいと思う状況なら、BBに参加すると思います。
※ 記事を書いた後に、仮条件「400~460円」と言うのを見ました。300円台中盤ならと思っていたのですが微妙なか。
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