三菱UFJモルガン証券で国債価格を不正に操作
証券大手の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が昨年、日本の長期国債の先物取引で不正に価格を操作したとして、証券取引等監視委員会は29日、金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いで同社に約2億2千万円の課徴金を科すよう金融庁に勧告し発表した。
監視委によると、同社は昨年8月25日、大阪取引所に上場されていた日本の長期国債の先物取引で、実際に取引する意思がないのに売買の注文を大量に出し、取引が活発であると誤解させ、不正に相場を操縦した疑いがある。
同社は29日、監視委の発表を受け「このような事態が発生したことは極めて遺憾で、大変重く受け止めている。
市場の公正性、透明性を損なう行為で、関係者に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりおわびします。勧告を厳粛に受け止め、再発防止に取り組みます」とコメントした。
見せ板で不正利益
上記の内容を簡単に説明すると、国債の取引で「見せ板」を作ることで、不正に利益を得ていたということらしいです。
見せ板とは、買う気が無いのに買い注文を出したり、 売る気が無いのに売り注文を出したりすることです。
そのことで、例えば買い板が多くあるように見せ掛けることで、株価が上がったところで売り抜ける。という行為になります。
ちなみに、通常は見せ板とかいて「みせいた」と読むのですが「見せ玉」(みせぎょく)ということもあります。
見せ板は実質的には野放し状態
そして、見せ板は証券取引法では、禁止されている行為になります。
ですので、利益が出るとわかっていても、やってはいけない行為になります。
ただし、個人投資家が見せ板をやろうとすれば、大量の資金が必要になりますので、やってはいけない行為ですが、やりたくでもできないと思います。
また、違法行為とわかっていながら、グレーゾーンなところもあるため、実質的には野放しになっているというのが実情になります。
刑が軽いと思うのですが…
株価をリアルタイムで監視している人は、わかると思いますが・・・
リアルタイムで板を見てると、突然大量の買い方が増えたり、売り方が増えたりすることがあると思います。
そして、株価に変動があると、その大量の買い方ないし売り方が、サッと消えていたなんてことが、よくあると思います。
それが見せ板なのかは、非常に判断が難しいところですが・・・
そういった行為をする人に対しては、株価の公平性や正当性などを保つためにも、単に課徴するだけではなく、厳罰な刑に処する必要があると思います。
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