日本のマザーズ市場は終わっている!?
もはやマザーズ市場からは、世界に通用する革新的なベンチャーは出てこない。
現在、ベンチャー企業の登竜門といわれる、東京証券取引所マザーズ市場に上場審査中の30代のIT企業経営者はこう嘆く。
東証マザーズ市場は2000年に設立され、ライブドアやサイバーエージェントなど…
現在では日本経済を代表する大企業に成長したベンチャーを輩出してきた。
しかし現在では、成功例のモノマネをする優等生企業か…
ビッグマウスで投資家をだます企業の2種類しか、輩出できない状態に陥っているといいます。
本来のマザーズ市場とは
そもそもマザーズ市場というのは、ごった煮のように集まるベンチャー企業の成長期待に、ギャンブル的に賭ける市場だったはずです。
東証では、業績が赤字でも上場できるのが、マザーズ市場だけなのも、そのコンセプトがあったからこそです。
アナーキーさの中から面白いサービスを提供する企業が次々に生まれてきました。
しかし、今は単なるマネーゲームの場に成り下がっています。
この経営者によると、その一つ目の理由は、上場時に新規発行株を引き受ける証券会社が、保守的になったことが挙げられるという。
gumiの例
背景には、新規上場時についた初値をいつまで経っても上回らない「上場ゴール」の蔓延があります。
上場ゴールの代表例として有名なのは、ソーシャルゲーム大手の「gumi」が、2014年12月に東証1部市場へ直接上場したことだろう。
gumiは、上場後わずか2ヵ月で業績を下方修正し、株価は急落
公開価格の3300円を上場後5年が経過しても、1度も超えることができず。
2019年12月末段階で、800~900円台で推移するなど、3分の1以下に落ち込んでいる。
そこで「業績悪化がわかっていて、投資家に損をさせた」「上場サギではないか」などと、激しく批判された。
MTGの例
マザーズ市場でも、記憶に新しいシックスパッドで有名な健康・美容器具の「MTG」が…
2018年7月の上場から1年も経たないうちに、販売不振と中国子会社の粉飾決算が明らかとなり、業績予想を下方修正しました。
その結果、株価は初日終値の7350円から2019年12月末に800円を切るなど、10分の1程度にまで落ち込んでいます。
先の経営者は、相次ぐ上場ゴールによる不祥事が、証券会社に与えた影響についてこう話す。
とにかく、堅く売れるベンチャーが好まれるようになりました。そして、企業の本当の実力が、上場時の株価に反映されません。
その結果、上場時に調達できる資金が少なくなり、事業規模を拡大するのは難しくなります。
最後に
確かに、最近のIPOを見ていると、手堅くなっている面もあると思います。
しかし、赤字垂れ流しなどで、ギャンブル的な企業も上場していますので、マザーズ市場が一概に手堅いともいえないと思います。
また投資する側は、損をする可能性を極力抑えたいと思うのは、当然のことだと思います。
そこで、上場ゴール企業を排除しようとする流れは、致し方ないと思います。
それでも、ギャンブル的な要素が欲しいと思うなら、クラウドファンディングを利用したり…
ベンチャー企業に投資できる会社やサイトなどもありますので、そういったのを利用するのが良いのかなと思います。
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