昔のIPOは誰にも見向きもされなかった?
なぜ、証券会社では、ネットでIPOを配っているのか?配分しているのか?それは・・・
昔は、IPOなどあまり見向きもされていませんでした。見向きもされていなかったということは、IPOを買う人もそれほどいなかったということです。
そこで、各証券会社では、ネットで広くIPOを買う人を募れば売れるんじゃね?人気が出るんじゃね?ということで、始めたのがネットを通じてのIPOの配分でした。
そして、ネットで広くIPOを買う人を募った結果、IPOは売れることになり、また、口座数も増えることで、証券会社とIPO投資をする人の間では「Win-Win」(ウィンウィン)の関係が続くことになります。
IPOはお得意さんに配った方が良い!?
しかし最近では、IPO投資が儲かることだと知る人も増え、IPO投資をする人が爆発的に増えました。
そのことで、各証券会社が考えたのは、どうせIPOを配るのなら、自分の証券会社をより多く使ってくれる人、いわゆる、お金を多く落としてくれる「お得意さん」と言われる人により多くを配った方が、儲かるということでした。
その例としては、数年前に日興が行った、ネット配分を「20%」から「10%」に下げるという行為です。これは、私たちのような「庶民」などのネットでしかIPOを申し込めない人などには「改悪」としか言えません。
しかし、証券会社からしてみれば、IPOしかやらない人にIPOを配るよりも、お得意さんに配った方が、より会社の利益を多く出せると考えた上でのことで、仕方がないことだと思います。
今後のIPOの最悪のシナリオとは?
この流れは今後も続くことになり、最悪のシナリオとしては、現在多くの証券会社が行っているネット配分10%のところを、さらに少ない半分の5%にするなどの可能性もあると予想していますす。
結局、先のことを考えると確実とはいいませんが、庶民が持つ資産程度では、ほぼ確定的にIPOは儲からない時代に突入すると思っています。
その儲からないというのは、IPO自体が儲からないというわけではなく、普通に株を買ったりETFを買ったりしても、IPO投資をするのと差ほど変わらないぐらいの利益になる時代が来るということです。
もちろん、運良くIPOにそこそこ当選すれば、IPOでの利益の方が大きくなるとは思いますが、それは結局のところ「運任せ」の勝負になると言うことです。
ですので、今後のIPOの見通しとしては、IPO投資をやりつつも、さらに別の投資先や副業などを探しそこに投資するといった2段構え、もしくは3段構えにするといった投資法が私は良いのかなと思っています。
IPOを庶民に配るメリットはない?
IPOをネットで配っても、これからは、口座数が爆発的に増えることはないし、そのことでの証券会社のメリットもかなり少ないと思います。
ならば、メリットが多く取れる、IPOをお得意さんに多く配るという行為は、これからの自然の流れなのかなと思っています。
とにかく、上記にも書きましたが、IPO以外にも儲かる仕組みを1日でも早く考えその手段を講じた方が、今後のIPOを考えると得策だと私は感じています。
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