高配当株について
株式投資で人気の一つに「高配当株」に投資するというのがあると思います。
そして、実際に高配当株に投資して、多くの配当を得ている人もいると思います。
しかし、高配当株にはリスクがあり、メリットだけではありません。
その理由は、高い配当を出すということは、それなりの理由があるからです。
そして、その理由がリスクになるということで、その例を以下に軽く説明したいと思います。
JT(日本たばこ産業)について
例えば、高配当株で人気の「JT」(日本たばこ産業)ですが、ここ2週間ぐらいで、大きく値を下げています。
その理由は、たばこ自体が斜陽産業で、今後の売上が期待できないからです。
また、現状ではたばこからの収益に依存していますので、たばこが売れないとなれば、大きく収益が下がります。
収益の90%はたばこ関連
ちなみに、JTの収益の「約90%」は、たばこ関連からなります。
ということは、たばこからの収益依存を脱却できなければ、業績は尻つぼみになります。
そこで、他の業態である「医薬品」や「加工食品」などに力を入れています。
また、大株主は「財務省」で安心感があり、配当を大きく減らすことはないと思います。
とはいえ、減らさないという保証はなく、仮に配当を減らし減配することになれば…
株価は大きく下がることになると思います。
多くのリスクがある
また、たばこという特性から健康被害などで訴えられる、裁判のリスクもあります。
さらに、ここのところ積極的に海外企業を買収していますが、多額の「のれん」を払うリスクもあります。
のれんとは、企業を買収した際に、買収額が資産額を上回った額のことで、それが負担になることもあります。
そういったリスクがありますので…
高配当株だからと買ってはみたものの、株価が下がり痛い目に合う。なんてこともあります。
配当以上に損をする可能性
それでも、たばこが斜陽産業であるとはいえ、安定した収入が見込めます。
また、たばこ以外の「医薬品」や「加工食品」などで、売上が延びれば、株価に反映されると思います。
そのことで増配となれば、さらに株価が上がることになると思います。
ちなみに、私も高配当株ということで、つい最近JTを買ったのですが、少ないですが痛い目に合っています。
とにかく、高配当株にもリスクがあり、そのリスクのため配当以上に、損をする可能性があると思います。
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